【百々目鬼】
函関外史云「ある女生まれて手長くして、つねに人の銭をぬすむ。忽腕に百鳥の目を生ず。是鳥目の精也・名づけて百々目鬼と云」。外史は函関以外の事をしるせる奇書也。
一説にどどめきは東都の地名ともいふ。
『今昔画図続百鬼 明の部』
函関は、関西から見て箱根より先、関東地方の事。「函関外史」という本は現在には伝わっていないそうです。
銭の穴が鳥の目に似ていることから、銭には「鳥目」の異称があり。すなわち盗んだ銭(鳥目)に憑かれて鬼になった女性。
茨城県下館市付近には「百々目鬼」姓が多いそうです。
描いた日:2004/10/30